2030年01月01日

序文

 東京という街は不思議な街だなあと、歩いていて、また映像等で見る海外の街と比較してみても時折思うことがあります。
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 東京という街には、一貫した「色」――テーマカラーのようなものがない。
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posted by つむぎゆう at 01:50| Comment(0) | 無分類

2016年02月27日

第四幕 東京高架下同好会(後編)

 さて、前回(第三幕 東京高架下同好会(前編))に引き続いて今回は「東京の高架下」編。
 自分がここ数年で撮り歩いた写真から、いくつかお気に入りの高架下/ガード下風景をピックアップしてまいりますね。


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 高架下飲み屋部門その2、新橋駅付近高架下
 第一印象は「洞窟」です。上側の固めた石材の有機的な曲線がすごい。
 有楽町と同じ古くからのガード下飲み屋街ですが、こちらはさらにこう、アップデートと無縁というか、もしかしたら営業していない店舗もあるというか。
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 入り口部分のアーチには、おそらく明治40年に最初にこのガードが造られた際の壁材煉瓦が残っていますね。

 新橋界隈は巨大な駅空間とすぐ近くで第一京浜がクロスし、ゆりかもめの駅と路線が渡り、その周囲を主に飲み屋街の古い細路地が網羅されているので、ある程度繰り返し足を運んでいても「あれ? こんなガード下初めて通る……」というトンネルもあちこちにあったりして、ガード下好きには興味深い駅前空間ですね。

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posted by つむぎゆう at 11:33| Comment(0) | 日記

2016年02月14日

第三幕 東京高架下同好会(前編)

 高架と高架下――というものが僕は子供の頃、実はとても苦手でした。
 といっても、僕が生まれ育った町は鉄道は平地を走っていたので、高架の下をくぐるということはあまりなかったのですが――
 隣町の川沿いにボート乗り場があって、そこへ日曜日に父親と出かけてボートに乗ったとき、父は幼稚園児(もっと下?)だった僕を怖がらせようと川を渡る小田急線の鉄橋の下にボートをとめて、上を電車が通るのを待っていたりしたのです。
 遠くから響いてくる振動音が頭の上に達してがたんごとん鳴り響くのは、子供心にはわけもわからずえらい恐怖でして――泣きじゃくってもボートのうえだから逃げられないし、離れて! 離れてー! といっても父はのんびりまた次の電車が来るのを待っていたりして。
 そういうことを繰り返すうちに僕が父と川に行っても頑としてボートには乗らなくなり、その記憶のおかげで小学校の低学年くらいまでは陸のガード下を潜るときも踏切待つみたいに、電車が行ってしまうの待って急いで潜るようになったものでした。

 とはいえ幸い、その恐怖心が大人になっても影響を与え続けるなんてことはなく。
 街を歩くようになってみると、高架下(girder bridge=ガード 下)、線路の下を潜る道の空間に特別な魅力を覚えるようになってきました。
 子供の頃のあのおっかなかった鉄道橋下の記憶が、逆に子供特有のどこかうしろめたい冒険心に結びついて懐かしく思い出されるというのももちろんあるのかもしれません。
 けれども、それを差引いても、ガード下というのは歩いていてすこし不思議な、周囲の街並みとは違う空間に一瞬入り込んだような錯覚をもたらす場所なのです。

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 これは、両国駅すぐ西側――隅田川の近くのJR総武本線ガード下です。向こうに見えるのは両国国技館。
 コンクリートをうっすらと染める錆色が、施工されてから経過した時間の長さ(高架の敷設そのものは、震災復興事業の一環で昭和初期になされています)を感じさせます。
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posted by つむぎゆう at 21:51| Comment(0) | 日記

2016年01月24日

第二幕 ターミナルと天井 ―京王井の頭線・渋谷駅―

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 ターミナル。
 という外来語の響きをきいて、みなさまは「終着駅」と「始発駅」、どちらの和訳が先に頭に浮かぶでしょうか?

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タグ: 渋谷区
posted by つむぎゆう at 19:44| Comment(0) | 日記

2016年01月20日

第一幕 水辺の多層体 ―御茶ノ水駅と聖橋周辺―

さて、第一回目はどこからにしようと悩んだのですが、自分の好きな風景のひとつである御茶ノ水・聖橋から始めたいと思います。

 都心を流れる神田川の流域の中でも、飯田橋以東のこの付近は外堀とするために江戸時代の初期に開削工事が行われた区画。そのため今でも、特に本郷台地の上にある御茶ノ水の辺りまでは川の幅に比して地面から水面までの高さがあり、崖も垂直に近い高さで切り立っています。

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 北側の文京区と南側の千代田区の境、神田川に架かるコンクリートアーチの聖橋。
 JR中央・総武緩行線御茶ノ水駅ホームからもその姿を目にすることができますね。(これは少し前の写真で、現在は後述する工事の影響ですこし見栄えが異なっています)

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posted by つむぎゆう at 22:50| Comment(0) | 日記